つづり

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ユーリ!!! on ICE 感想 2話

ユーリ!!! on ICE 感想 2話

 
ヤコフが好きだ。ヴィクトルのことを心配しているから怒っている。ヤコフは昔選手だったのだろうか。

ヴィクトルは辛辣だ。コーチ料は結局どうなったんだろう。ミナコ先生が頭に乗った雪を落としたり、マッカチンが畳をひっかいていたりして、小さな動作が丁寧に描いてある。

使ってない宴会場でヴィクトルが勇利の顎の下を片手で支えて、もう片方の手で勇利の手の甲を触っているところを、最初は視聴者向けのサービスシーンなのかと思って見ていた。10話を見た後だと、ヴィクトルの行動は勇利をからかっているのではなくて、距離を詰めようとしたんだと思う。

ヴィクトルの行動を flirt という行動だと指摘する人がいて、flirt という言葉はなじみがなくて、よくわからないから調べた。英語圏(欧米が中心か?)で相手に意図的に触れたりして(性的なものも含め)恋愛を暗示する行動をとる、という意味だろうか。正確にはよくわからなかった。flirt という言葉の意味を調べたときに、言葉の外の意味で、しかも他人の行動から恋愛の暗示を読み取るなんて、テレパシーじゃないんだからわかるかよ、と思ったけど、とにかくそういう暗黙のルールみたいな行動があるらしい。

あと、好きな女の子はいるか、と聞いていて、ヴィクトルが好きな人間を表す言葉を使うとき、たいてい恋人と表現していて、好きな女の子、と性別を固定したのは後にも先にもこのときだけだと思う。

ヴィクトルの一緒に寝ようというセリフはいまだにどっちの意図があるのかわからない。言葉通りコーチだから、一緒に時間を過ごすという取り方もできるし、恋愛として見るなら直接的な誘い方だと思う。それか、そこまで細かく考えてなくて、距離を詰めたら怯えられたので、ちょっと様子を見たいと思ったのかもしれない。ヴィクトルは勇利に断られて涙ぐんでいるように描かれている。

1話2話のヴィクトルにとって勇利は、好きな人であり、自分のスケートに利用するものであり、ミナコ先生が言う通りただの休む理由であり、そのあたりはいろいろ混ざってるような気がする。

ヴィクトルが距離を詰めようとして、ベンチで現在と過去の恋人がいるか聞いてきて、勇利は現在の恋人はいないと答えている。最初見たとき、ヴィクトルは勇利とさほど親しいわけでもないのに、個人的なことをきいてくるなんて不躾だと思ったけど、10話のバンケットのあれこれを前提に見ると、そこまで不自然なやり取りではないと思う。

少しだけ映るユーリの部屋がお菓子の屑が落ちていたりパソコンがベッドの上に置いてあったり、衣服が床に落ちていたり、雑然としているのが面白い。人が住んでる部屋という感じがする。

ユーリは思ったことをすぐに口に出していて面白い。駅前のオブジェの感想とか。トラの洋服を見てかっこいいと言っているのがとても可愛らしい。ヤコフに怒られて、俺だって自分で考えてる、と言うところがまだ15歳の少年という感じだ。子供だけど大人に子供扱いされたくないと思っているみたい。

橋の上で釣りをしている人はユーリに話しかけたとき、英語で話したんだろうか。日本語かな。ヴィクトルと勇利は英語で話していて、他の人もヴィクトルやユーリがいるときはだいたい英語で話しているんだろうか。

勇利のユーリに対する反応が大人だ。ユーリからヴィクトルが悩んでいることが語られる。その後、ユーリの振り付けをもらいに来たのにヴィクトルが忘れている。ヴィクトルが薄情なところがあると思うところはこの後もいくつかあるけど、この忘れっぽいというところはそのひとつだ。

ユーリのフォークの持ち方とヴィクトルが初めから箸を使い慣れていたことを指摘している人がいて、そう言われればそうだと思った。食事の仕方でそれとなくこれまでの環境を語っているのかも。

真利姉ちゃんのユーリに対する反応がヴィクトルのときと全然違って面白い。王子様のような人じゃなくて、やんちゃっぽい人が好みなのか?

ヴィクトルが勇利を捜しに行く過程で、真利姉ちゃんやミナコ先生や優子や西郡が勇利のことをよく見ていた、というのがわかる。単に見ていただけじゃなくて、勇利がどんな人なのかちゃんと知っていて、心配したり、応援したり、手を貸したりしてきた、ということがわかる。

勇利のモノローグから今シーズンがラストシーズンだと思っていることがわかる。2話の最後でやっと勇利がヴィクトルにこうしたい、と意思表示をした。モノローグでは色々話していたけど、口に出したのはこのときが最初だと思う。ユーリと正反対で面白い。