ユーリ!!! on ICE 感想 11話

ユーリ!!! on ICE 感想 11話

冒頭のGPF特番みたいなところの勇利の紹介で、中国大会のハグとキスの映像が使われていて面白い。ヴィクトルと勇利の印象的なシーンのひとつになっているんだろうなと思った。

ヴィクトルが勇利の指輪にキスしているのを見て、今回のキスは何かを祈ってるみたいだと思った。

必勝祈願のペアリング、と解説の人が言っているけど、これ事前にインタビューがあって、その中でそのペアリングは何ですか、と勇利やヴィクトルは聞かれたのかな。それで、必勝祈願のお守りです、といったように答えたのか。

勇利とヴィクトルのペアリングを見て、コーチと選手でなぜペアリングをしているのか分からない、という感じのサーラと、サーラが大好きなミケーレと、いつも通り応援しているエミルが三者三様で面白い。

色々な人の感想を見て、ヴィクトルがこれまでしていた手袋をしていない、と指摘している人がいて、言われて初めて気が付いた。ヴィクトルはペアリングを大勢の観客に隠したくなくて見てほしい、もしくは勇利に見てほしいのかもしれない。

スケートのジャンプのことはいまだによくわからなくて、四回転は難しくて大変なジャンプらしい。回想のシーンで、勇利はSPのジャンプ構成を変えたいとヴィクトルに相談していて、今回はちゃんと話をしたんだと思ったり、誰かが言っていたけどヴィクトルのスケート靴のブレードは金色だと思ったりした。あとこの二人がハグして笑っているのが好きだ。

最初見たとき、勇利が滑り終わった後、勇利と応援している人たちがなんで落ち込んでいるのかわからなかった。後から見れば、JJに勝つためにジャンプ構成を変更して、四回転フリップを跳ぶことにして、でも四回転フリップは成功率が低くて、挑戦したけど手をついてしまった(ついでに言うと四回転フリップはヴィクトルの代名詞)、ということがこの数分の間に説明されている。

勇利が大変な落ち込みようだから、いやそんな大丈夫だよと思ったりした。本当に大丈夫かどうかわからないけど、目の前の人があまりにも動揺していたら、思わず大丈夫だからと口走ってしまう感じだ。

落ち込んでいる勇利を前にしてヴィクトルは別のことを考えていて、ヴィクトルの回想はヴィクトルが1話のあたりで何を考えて、何に悩んでいたのか(マッカチンはヴィクトルと一緒にいたんだと思った)、それと、これからどうしたいのか(勇利にこれから与えるべきものは何か)、そういうことを知ることができるものだと思った。

それはそうとして、勇利の気持ちの落ち込みようと、ヴィクトルの前向きさがかみ合わなくて、見ているこっちは落ち着かない。

11話の最後や12話を見てから、もう一度このシーンを見ると、勇利はこれが引退前の最後のSPだと思っていて余計に落ち込んでいて、ヴィクトルはこれから先も勇利のコーチをしていくつもりで、お互い考えていることが全く違うというシーンになっていると思う。

ピチットくんの回想で、勇利が見切れてる映像があって、笑ってしまった。あとハムスターが動いている感じがかわいかった。ピチットくんみたいに、大舞台で楽しもうと頭の中で考えて、本当にその通り楽しんで行動できることは少ないと思っていて、だからピチットくんの精神力はすごいと思う。だれでもできることじゃない。
滑り終わって、感極まって涙が目に浮かぶのを見て、楽しむことはできるけど、決してプレッシャーがないわけじゃないと思った。

ユリオの解説で、ロシア大会では緊張で思うように滑れなかったと言われていて、インタビューでユリオがそうしゃべったのかと思ってびっくりした。普段の噛みつくようなしゃべり方じゃなくて、インタビューではそれなりに対応しているんだろうか。ユリオが社交用と言ったらいいのか、公式の場での話し方ができないとは思わないけど、第三者に自分の感情を語るのかと改めて驚いた。

驚いたんだけど、もしかして、インタビューを受けたのはリリアとヤコフだったのか?

ヤコフがユリオを見て、ヴィクトルを思い出したのは、ヴィクトルと匹敵する才能が実を結んだ瞬間を見たからなのか、ユリオがこれからヴィクトルと同じように(ユリオは越えていきたいと思っているだろうけど)ロシアとスケートの世界の王者になるだろう、という予感がしたからなのか、その他なのか。

何回も書いたかもしれないけどユリオのプログラムが好きだ。

スケートはよく知らないけど、さっきまで何も考えず集中していた、という瞬間はよくあると思った。

リンクを眺めるヴィクトルを勇利が見つけたときの音楽が不穏だ。

勇利は眼鏡をかけると途端に野暮ったくなる、と思ったけどそれは自分の感覚の問題なのかもしれない。フレームの細いものだったらもう少し垢抜けた感じになると思うんだけど、人の好みにケチつけるのはよくないとも思った。

クリスの回想の中で、クリスが眼鏡をかけていて似合っていると思ったり、迎えに来た人は多分恋人だと思ったりした。思ったんだけど、キスクラのクリスの隣に座っていたので、恋人じゃなくて、関係者か振り付けの人かサブコーチ(スケートにそういう立場の人はいるのか?)なのかもしれない。

諦めが悪い、と言う強気なクリスが好きだ。

勇利のモノローグで、さっきユリオを見ていた時も思ったけど、で途切れるところがあって、その続きは何だ、と思った。

ユリオが勇利とサーラの椅子の背に足を乗っけて、勇利が落ち込んでいる気分を吹き飛ばすみたいに見えた。勇利の感情は紛れただけでまだそこにあるだろうけど、少なくとも視聴者が落ち込みすぎないようにバランスをとることをこのアニメはよくすると思った。

ユーリの声にオタベックが応えるところが好きだ。オタベックの曲がすごくかっこいいのと、回想で、人と同じようにできないことがあるから、自分のできることを探す、そこで諦めない、というのがオタベックのやり方なのかと思った。
ユーリとオタベックを見ていると、他人との出会いはどこでどうなるか誰にもわからない、という感じがする。

オタベックの音楽が盛り上がっているところでJJがやってくるところが、映像のJJの動きと後ろの音楽がぴったり合わさっていて好きだ。

JJが滑っているのを見るとしんどい。何もかもうまくいかなくてかみ合わないあのいやな感じが画面にありありと映し出されている感じがする。ピチットくんのときもそうだけど、堂々としているからプレッシャーがないわけじゃないと思った。

他の人の感想で、JJの中の勇利がすごく悪い顔をして笑っているとあって、後で確認してみたら本当に悪役みたいな顔をしていて面白い。JJの中の勇利のイメージは悪役(かエロスを滑っているときの印象)なのか。

観客の声にこたえてJJスタイルをするJJはJJらしいと思うし、その声と表情が無理しているようでつらい。

さっきバランスと書いたけど、ここでユーリがうるせえと叫んでいるところが話全体のバランスをとっている感じがした。

あとエンディングのあとのシーンはクリフハンガーで終わる。もう次は最終話だから、ここでどうなってしまうのかハラハラさせるようなうまい終わり方だと思った。ここのヴィクトルの表情は地上波で放送したときのままでもよかったんじゃないかと思ったけど、DVDのほうではより無防備なものに変えたかったかもしれない。

真面目じゃない感想を言うと、このシャワー浴びた後のヴィクトルとベッドに座る勇利の組み合わせは、これが二次創作だったら成人向けの内容になると思った。

次回予告の勇利のしゃべり方が本当に勇利らしいと思った。8か月がもう終わったことになっていて、心の底から清々しいと思わせるような、寂しさや悲しさといった感情がないかのようにしゃべっている。勇利の中にはもちろん寂しさや悲しさの感情が底なし沼のようにあるんだろうけど、それは勇利以外の第三者には伝わらないし、意図的にそうしているわけじゃないだろうけど、勇利は第三者に自分の感情を伝えない技術に優れていると思った。