つづり

このブログは自分のためのメモ帳です。

さらざんまい ファンフィクションのメモ

以下でアニメの内容に触れている。

初めに、英語圏のファンフィクションはリバーシブルの作品やカップリングの役割を気にしない作品が多いということに留意してほしい。私自身リバが好きで、カップリングの役割を気にしないので、カップリングが固定されていないと辛いという人はブラウザバックしたほうが気が楽かもしれない。

英語が苦手なので間違っていたら知らせてほしい。

 

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Words: 6035

Summary: Years after Reo said that they couldn't, Reo and Mabu finally make babies together.

(要約:できないと玲央が言った何年も後、ついに玲央と真武は一緒に赤ん坊を作る。)

玲央と真武の話。

要約のとおり、玲央と真武は昔サラを育てて、その後はしばらく子どもを持つということはしなかったけど、何年も後になって子どもを持つことにする話だ。子どもを持つと言ってもサラのときみたいに道で拾うのではなくて、カッパ形態で有性生殖する設定だ。

作者はカッパの生殖について創作している。生まれる赤ん坊が複数だと示唆されて、玲央が100匹(100人?)の赤ん坊が生まれるわけじゃないよなと冗談を言ったり、真武がカッパの生殖はカエルのそれに似ていると言ったりしていて面白い。

この二次創作の主になるのがカッパの産卵だ。その場面が色っぽく描写されているけど、基本的に私は生殖を恋愛の結果として描写されたり、エロいものとして消費されたりするのが苦手だ。(どれも近いところにあるかもしれないが、それぞれが別個の事象だと思うので同一視されるのが苦手だ。)

苦手だけど、今回の話は二人ともカッパで両生類の産卵みたいな描写だし男性妊娠(Mpreg)の下位区分だろうからまあいいかと思った。(個人的に男性妊娠の話は、現実の妊娠出産は女性の負担が大きくて、それに対する皮肉や抗議という側面があると思う。)

真武曰く体が小さいほうが受精させるほうらしいので、その理屈で行くとサラとケッピではケッピのほうが卵を産むほうだと指摘があって面白い。あとカッパがカエルに似ているならその幼体はすぐに想像できると思うんだけど、玲央が赤ん坊を見て驚いているのも面白い。

変わった設定の作品だけど、アニメを見てカッパってどういう生き物なんだろうと思っていたところなので、そういうカッパ独特の何かを書こうとする作品を見つけられてよかった。

玲央がカッパの生殖について何も知らないこと、玲央が孤児院出身であること、真武はカッパの生殖について既に知っていることがこの話の中で描かれていたので、この作品中では生まれた環境の違いによって受けられる教育が違う設定なのかと思って悲しくなった。

玲央と真武がお互いを大好きでしぐさすべてに愛情がこもっている。地の文で玲央や真武のことを指して『his husband』と書かれているのが好きだ。(作中で指輪にも言及されるので、このコラボ(ツイッターhttps://twitter.com/Super_Groupies/status/1141617002529734656、こっちはWebサイトhttps://www.super-groupies.com/feature/sarazanmai_02_watch?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=20190620sara)のイラストで真武が左手の薬指に指輪をしてるのが反映されているのではないかと思う。)

サラを道で拾って育てたことや玲央が孤児であることは、アニメではなくスピンオフの設定が影響していると思う。私はスピンオフを見ていないので詳しくはわからない。

その他に、文章と文章の区切りが㋐になっているところが好きだ。あと作中でチップを払っている描写があって英語圏の作品だと思った。