つづり

このブログは自分のためのメモ帳です。

キャロル感想

箇条書きの感想と疑問を書いた。映画の内容に触れているので、ネタバレあり。

 


・前提として、私は恋愛映画が得意でないので、映画の見方が偏っているかもしれない。

・全体の印象として、なんだかすっきりしない映画だと思った。
・時代は1953年ごろ?アイゼンハワー大統領が…というニュースがやっていた気がする。ウーマンリブが1960年代後半にあったので、それより前の話ということ?
・女性が大学に行けなくて、今よりもっと物扱いされていた時代という認識であっているだろうか?時代の感覚がよくわからなくて、映画をどう見ていいかわからなかった。
・キャロルとテレーズがどのへんでお互い好きになったのかいまいちわからない。なんとなく見た目?一目ぼれだろうか。
・キャロルの赤い口紅を塗る化粧方法が苦手で、口紅を落とした方が好きだ(この時代はこの化粧をしなければいけなかったんだろうけど)
・テレーズに友達はいないのか。
・テレーズの立ち位置がいまいちわからない。デパートの店員さんは誰もがなれる職業だろうか?
・最初、レストランにいるときにぎこちなく話をしているシーンで二人とも顔が怖い。そういうふうにわざと撮影したのか、私が怖いと思ったのか。お互いに相手の出方をうかがっているんだとしたら、別に怖いシーンではなくて、恋愛初期のふわふわしたシーンなのか?


・それまで働いていなかった人が、急に働けるものなのか?キャロルのバイヤーをやるという言葉は本当の事なのかわからない。テレーズを安心させるために言ったのだろうか。
・テレーズが自分で壁を塗り替えたのはいいと思ったけど、写真は隠すように引き出しにしまうの?
・テレ―ズはタイムズで事務の枠で雇われたけど、写真が撮りたいのであって、事務がやりたいわけじゃない。職場で写真を扱い議論をしているのは男性ばかりだ。テレーズは部屋の隅に追いやられている。
・頼りになるのはアビーだ。
・この映画で男の人は、テレーズの意思を尊重しないで、自分の願望をかなえてくれる便利な存在が欲しい人と、キャロルを支配しようとして、友人やテレーズや子供や親を利用する暴力的な人と盗聴する人しかいない。
・自分の足で歩き始めることとか、キャロルとテレーズが二人でいることを選択したことはあの時代では画期的なことだとなんとなく感じるけど、それを上回る50年代の暗さが悲しくて、どうしようもなかった。大学に行くとか、自分の好きなことを大事にするとか、そういうことができない。あの時代は女性が一人で歩こうとしても妨害されておしまいという印象を受けた。そう思ってしまって、とても悲しかった。

パトリシア・ハイスミスを調べたら、太陽がいっぱいを書いた人だった。知らなかった。

 

・検索したら以下のページを見つけた。原作が書かれた時代がどうだったのか、テレーズがキャロルに惹かれた経緯が書いてあった。

d.hatena.ne.jp