つづり

このブログは自分のためのメモ帳です。

Black Sails/ブラック・セイルズ ファンフィクションのメモ

以下でブラック・セイルズの内容に触れている。

ブラック・セイルズはシーズン4までのドラマシリーズで、私はシーズン2まで視聴した。シーズン3以降はまだ見ていないが、我慢できずに二次創作を読み始めたので、読んだものをここにメモしておく。

シーズン1から4までの内容に触れるので、まだ視聴しておらず、ネタバレに触れたくないという人はここでブラウザバックしてほしい。

英語は得意でないので、間違いがあったら知らせてほしい。

 

 

 

 

 

The New World - Chapter 1 - sebastianL (felix_atticus) - Black Sails [Archive of Our Own]

Words: 133591

Summary: There are men undeserving of second chances. Sometimes they receive them nonetheless.

(要約:やり直すには値しない人がいる。とはいえ彼らはその機会を時に受け取る。)

Relationship(カップリング)はジェームズと男性のオリジナルキャラクターだ。著者のNotesに露骨な暴力などのtrigger warnings(閲覧注意)が書かれている。

この二次創作はシーズン3の後、ジェームズが船長の座から追放されて、別の地でもう一度やり直すところから始まる。小さな村のはずれの家にたどり着き、かつて海賊の船長であったことを隠して暮らし始める。

ジェームズはその村でエズラ・ウェイクという男性に会う。村長の話によると、エズラ寡夫で、無償で薬を村の人に与え、音楽をたしなみ、村で最も尊重されている。

ある時、村にイギリス軍の兵士がやってくる。兵士たちはジェームズの正体に気づいたようだが、ジェームズを追う前にエズラの家に招待された。ジェームズはエズラがジェームズの過去を知ることを恐れ、エズラを殺そうと彼の家に向う。ジェームズが家に入ると、部屋は血まみれで兵士の死体があり、剣を持ったエズラに対面する。

ブラック・セイルズというドラマが18世紀の海賊たちを描くと同時に、同性愛者を主人公に据えて、異性愛者のみに焦点を当て同性愛者やその他の者を排除しがちな歴史を掘り返そうと試みているが、それに呼応するようにこの二次創作は歴史に埋もれた人たちを描こうとしているように見える。

エズラ・ウェイクというキャラクターの設定はその試みを反映したもので、小さい村に主人公と似たような背景を持つ人物がもう一人いるという状況は出来過ぎた話のように見えるけど、この二次創作は後半に向けて物語が加速していくので、読む手が止まらなくなる。

エズラと村の子どものために薬を求めてジェームズが馬で駆けるシーンと、人を殺す寸前のジェームズに檻の中から嘆願しながら脅迫するエズラのシーンが好きだ。