つづり

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The Last of Us Part II 感想

以下でゲームの内容に触れている。

 

 

アクセシビリティがいいらしいので、これから開発されるゲームはこれ以上を目指してほしい。

 

エリーがレズビアンで、レブがトランスジェンダーで、二人ともそこに存在する人間として描かれている(偏見に基づく描き方ではないと思う)。異性愛者だけが存在する世界観じゃなくてよかった。クィアな人間はずっと昔からそこらにいるので、ゲームでもそこらに出してほしい。

 

犬がひどい目に合うので苦手な人には勧められない。

 

ラスアスはジョエルが感染症に免疫のあるエリーをワクチン開発しているファイアフライまで送り届け、ワクチンと引き換えにエリーを殺すことを知らされたジョエルはファイアフライからエリーを連れて逃げる。

ラスアス2はジョエルがファイアフライを逃げるときに医者を殺し、医者である父親の敵討ちで子のアビーが4年後にジョエルを殺し、目の前でアビーにジョエルを殺されたエリーはアビーを殺すためにシアトルに向かう。

ゲーム前にラスアス2のあらすじを読んだときはエリーに関わる人間が皆殺しにされて、ジャクソンというコミュニティが壊滅するのかと思っていたから、ゲームの最初のほうはいやだなあと思って恐る恐る進めていた。

実際はジョエルがよく知らないキャラクターに殺されて拍子抜けした。ジョエルにそこまで思い入れがないのと、外の世界が怖いのとで、エリーがアビーを追うと言い出したときは私はジャクソンから出たくないと思った。

エリーのシアトル2日目あたりでアビーたちが元ファイアフライだと判明したと思うんだけど、エリーは前作の病院にいたときに死ぬべきだったとか自分が死んでいれば明るい未来が待っていたかもしれなかったとか思ってしまうような展開で、そんなふうに子どもに(子どもじゃなくても人に)思わせるんだったら、ワクチンのために死ねと言ってくるやつは全員死んでくれと思った。

アビーの公園の回想で、医者の父親が出てきて、ワクチンのために宿主(だったか?エリーのことを何と呼んだか忘れた)を殺そうという話をした流れで、もし自分の子ども(アビー)がエリーの立場だったらアビーを殺すという趣旨の話をしていたところで、このセリフが最悪だったのでイライラした。

多分この父親はアビーがエリーの立場だったらジョエルと同じことをするだろうし、仮にそうでなくても、子どもは自分の所有物だから自分が手をかけてもいいだろうと無意識に思ってそうだし、最終的にアビーに父親に殺されてもいいみたいなことを言わせていたので最悪な親だなと思った。

もともとジョエルに思い入れがなくて、医者の父親が最悪だったので、この二人のキャラクターの死を動機にエリーとアビーが対立しているのが腹立たしくてしょうがなかった。Twitterにも書いたけど父親のために復讐する娘というストーリーがいやだ。

偉大な父親の影にいる息子とか父親の尻拭いをする息子とかそんな感じの話がそこらにあると思うけど、そういう話と同じ軸にあるストーリーだと思った。シャザムとかでも敵役がそんな感じだったし、映画の中でもうそういう父親はよろしくないのでやめようという流れだったような気がする。

ラスアス2の最後のほうは、復讐は本人の気がすむまでやらないと止まらないし、誰かが死んだということを受け止めるまで時間がかかるという感じでよかったので、本当にストーリーをどうにかしてほしい。とりあえず古典的な父親や父親的な役割のキャラクターのせいで何かをする子どもの話はいやだ。

あとメインのストーリーにあまり関係ないけど、オーウェンがメルを置いてアビーを連れてサンタバーバラに行くとか言ってたので腹立たしい。まだマニーのほうが誠実だ。一人の男性をめぐって争う女性たちの構図は古臭いしオーウェンはそこまでいいやつでもないし異性愛に興味はない。

シアトルが終わった後の回想で、エリーとディーナがキスしたときにセスが差別的な発言をしてきたので、このゲームでエリーが追うべきキャラクターはセスではないかと思った。このクソはジャクソンで野放しなのか?ジャクソンというコミュニティにいる限り自分は絶対殺されないという自信があるからエリーを侮辱したのが透けて見えた。