つづり

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ユーリ!!! on ICE 感想 7話

ユーリ!!! on ICE 感想 7話

 

 
7話を見て、最初に思ったことは、男同士でキスするアニメがもっとほしいということだった。それから女同士でキスするアニメもほしいと思った。異性愛以外が存在するアニメが見たい。


勇利の滑らかなモノローグとプレッシャーに負けている表情がかみ合っていなくて、精神的に追い詰められている感じがよりいっそう強調される。勇利は前に自分で言っていたように、期待されないと楽だし、期待されると緊張する。

ヴィクトルはいつも試合前ギリギリまで眠れると言うけど、肝が据わってるってことだろうか。試合のあるスポーツに詳しくないのでその辺の感覚がよくわからない。ヴィクトルが勇利の上に乗っかってたら、勇利は重たくて眠れないんじゃないかな。相変わらず距離が近いけど見慣れた。
勇利は下着を残して服を着てなかったけど寝具がなかったのか、ヴィクトルに脱がされたのか?

ジ・グァンホンのFSは明確に物語がある。物語だったり、全体の流れや雰囲気だったり、人によってスケートをどう解釈するのか違うのかも。

勇利にヴィクトルの言葉が全然入っていかない感じが面白い。

勇利の精神面はこれまで勇利自身も持て余していたから、この方面ではあまり悩まなさそうなヴィクトルには理解不能という感じではないのかと思った。チェレスティーノはどうしてたんだろう。勇利にプレッシャーをかけすぎず、かといって放っておかず、みたいな難しいかじ取りをしていたのかな。

グァンホンにとって、昔の仲間はレオで、敵役はギオルギーなのか。6話でレオとよく一緒にいたから、仲間の配役をするのはわかるけど、ギオルギーはなんだろう?なんとなく敵っぽい?ピチットくんは友達枠で、勇利とクリスは敵役っぽくないからだろうか。

クリスのコーチの眼鏡がおしゃれだなと思っていつも見とれてしまう。クリスの回想で、ヴィクトルは髪が長くて花輪を頭にのせていて、とても好きだと思う。花と人が一緒に描かれている絵が好きだ。衣装がかわいくてかっこよくて好きだ。最初この衣装の模様を見たとき、魚のうろこっぽいと思ったけど、うろこと違って葉っぱみたいにギザギザしたデザインになっている。

回想しながらモノローグで憤っているクリスはやっぱり色っぽいと思う。クリスはヴィクトルと10年も一緒に氷の上にいたと思っていたのに、なんでいなくなっちゃったんだと悲しんでいるように感じる。

何をするにしても10年という年月は長いと思った。
(いやなことは1分でもとても長く感じられるし、楽しいことだって3時間あったら長いと思う。)

クリスに名前を聞いて花を渡すヴィクトルはかっこいいし、ちょっとできすぎなくらい人に慣れていると思う。人当たりの良さはもともとの素質もあると思うけど、小さいころから人に囲まれているのが当たり前で、ただ囲まれているだけじゃなくて常にだれかから憧れの視線を向けられているのが当たり前だったのかもしれない。そういう中で経験を積んで、ファンサービスに慣れて、人当たりの良い今のヴィクトルになったんだろうと思う。

ヴィクトルが大抵のことには動じなくて大雑把で忘れっぽい性格で良かったと思う。勇利みたいに繊細だったら、人に囲まれてあれこれ言われる生活を続けられないと思った。

ヴィクトルは10年以上、クリスや勇利やユーリだけじゃなくて、本当にたくさんの人を引き上げて来たんだろうと思った。

ヴィクトルが深呼吸しようと勇利に言って、画面が切り替わってピチットくんが深呼吸をする流れが好きだ。

ステップでの表現がタイ人らしい彼の持ち味、と言われていて、スケートやタイの文化をよく知らないから正確に意味が汲み取れない。タイの伝統的な踊りの表現方法をステップのところで使っている、ということだろうか。

ピチットくんの強くて明るいところは本当にすごいと思う。そうありたいと思っても簡単にできることじゃない。

地下駐車場で、歓声を聞く勇利にヴィクトルは聞くなと言っているところで、何を聞くなと言ったのか、最初はわからなかった。
勇利がイヤホンで何を聞いているのかわからなかったから、歓声を聞くなと言ったのか、イヤホンをつけるなと言ったのか、両方なのかわからなかった。
試合前のフィギュアスケートの選手は試合で使う曲やそれとは関係ない曲を聞いて集中しているらしいから、ここで勇利はイヤホンをして自分の曲を聞いていて、集中が途切れないようにしている、ということだろうか。
勇利が他の選手に向けられた歓声を聞いて、ただでさえ動揺している勇利にとどめを刺すようなことをしたくない、とヴィクトルは焦っているのかなと思う。ヴィクトルにしてはめずらしく焦ったような声を出している。

キスクラでみんなそれぞれかわいいぬいぐるみを持ち込んでいて、ピチットくんのハムスターのぬいぐるみもとてもかわいい。

ヴィクトルは若いときでも他の選手の結果に動揺したことはあまりないような気がする。どうだったんだろう。

勇利の耳をふさいで、モノローグでさっぱりわからんと言ったり、壊れやすならいっそ壊してみるかと考えたりしていて、勇利の繊細さをヴィクトルは持て余している感じだ。
勇利を寝かしつけたり、明るい言葉を言ってみたり、人気のない場所に連れてきたりしていて、ヴィクトルの考えつくことはヴィクトルにはとても有効かもしれないけど、勇利にはちっとも効かない。
どうしようもなくて、もう試合の時間が迫っていて、今のままでは氷の上に立ってもうまくいかないのは目に見えているから、ヴィクトルは切羽詰まっていて、状況を悪化させるかもしれないけど、何もしないよりはいいと思ったのか。

前髪の間から目がのぞいている絵はとても怖いけどとてもきれいだ。

責任取ってコーチをやめるという言葉はヴィクトルらしくない。勇利がどう反応するかわからなくて、勇利が何も言わず表情を変えないあいだ、ヴィクトルは賭けの結果を待っている人みたいに見える。

冒頭のモノローグからこのときまで、勇利のモノローグが全く入らないので、勇利の考えていることは見ているこっちもわからない。
勇利がいきなり泣き出して、ヴィクトルがびっくりしたように描かれているけど、私もびっくりした。

勇利は考えすぎるくらいに考える。

泣かれるのが苦手で、どうしたらいいのかわからなくて、キスでもすればいいのか、と言うヴィクトルを見て、これまでのいろいろな対人関係で、相手に泣かれて、どうすればいいのかわからないとか、適当にキスしておくとか、めんどくさいと思っているとか、そういうヴィクトルがいたのかもと思った。どうでもいい相手が泣いていたらどうでもいい対応でいいと思うけど、それなりに親しい人が泣いているときに困って適当なことを言うって割と薄情な対応だと思った。ヴィクトルがそういう性格をしている(これからもそうかもしれないし、もしかしたら変化するかもしれないし)というのを垣間見れて面白い。

この地下駐車場のシーンも難しいなと思う。勇利はすぐに自分を信じられなくなるから(もしくは失敗することをすぐに考えてしまうから)、不安になってしまう勇利自身よりも、ヴィクトルに勇利は絶対に勝てる大丈夫だと信じていてほしい、ということなのか?
ヴィクトルが驚いているのは、黙ってていいから離れずにそばにいて、と言われたからだろうか。離れずにそばにいて、という言葉は勇利とヴィクトルのあいだでは、1話の勇利の動画以来ずっと意味がある言葉になっているということだろうか。
それ以上の意味はここから読み取れないというか、いろいろ言葉を尽くしても全部当て推量になる気がする。ヴィクトルも勇利もこのシーンで何をどう思っているのか、私にはわからない。言葉通り受け取ればいいのかな。

ギオルギーが自分で呪いをかけて、自分でその呪いを解くって考え方が怖い。だからアーニャに振られるしサムズダウンを向けられるんだろうなと思う。自分で呪っておいて、君を守るとか言ってんじゃないと思う。呪いをかける人間がいなければ、そもそも誰かに守ってもらう必要なんかないし。
ギオルギーがヴィクトルにないものを形にしたプログラムを滑っているなら、例えば誰かに執着するだとか、失恋して泣いて落ち込むだとか、ものすごく感情的に滑る、という行動をヴィクトルはしないということだろうか。
ギオルギーみたいなしつこさとか、あとはヴィクトルと同世代だったために、陰に隠れてしまっていたことを真面目に描くと重くてしんどい話になるから道化のように描いたのかなとは思った。ユーリの一言でギオルギーは忘れ去られてしまう。

ヤコフはさりげなくヴィクトルのことを見ていて、ヤコフはヴィクトルに対して口では厳しいことを言うけど、冷たくはないし突き放したり見捨てたりしない。だからヴィクトルはヤコフに甘えることができるし、ある程度ならヤコフの言うことを聞かなくても大丈夫だと信頼しているんだろうと思う。

勇利にとってヴィクトルのつむじはなんなんだろう?

ここでようやく勇利のモノローグがはいる。勇利は泣いていてもヴィクトルのことを見ていて(以前の勇利だったら見ていなかった、もしくはヴィクトルのことはいつもちゃんと見ている)、ヴィクトルの顔が面白かったと言っていて、勇利は変なところで冷静だと思う。ヴィクトルは笑う勇利に困惑し、勇利は笑っていて余裕すら見えて、いつもの勇利とヴィクトルの立場が逆転しているみたいだ。

勇利のモノローグが(特に声が)泣いたあとの少し疲れたけどすっきりしたような、余計な力が入っていないようないつもと違う感じが出ていて好きだ。ヴィクトルのバカと言いながらジャンプするのが面白い。

ふっと思いついたことを試してみるという感覚に心当たりがあって面白い。自分の枠をひょいと飛び越すことができる瞬間がさりげなく描かれている。

勇利がよかったでしょ、と言うところは本当に魅力的な顔をすると思った。

ヴィクトルが勇利に飛びついてキスするシーンはロマンチックでいつ見てもドキドキするし、見てるこっちが照れるし、なんだか笑顔になる。最初見たときは何がどうなっているのかわからなくてぼんやりしていた。あとからじわじわと感情が寄せてくるみたいだった。わお! ヴィクトルがすごく嬉しそうでよかったと思う。勇利がヴィクトルから目を離さずに笑ってちょっと首を傾げて、そう、と言うのが好きだ。

みんながびっくりしているときに、真利姉ちゃんが呆れた顔をしているのも面白い。

ユーリが絶対負けないと闘志を燃やしていて、口が悪くてユーリだなあと思う。ボルシチは赤い汁なのか。煮込み料理らしい。






蛇足だけど、同性同士でキスするアニメで、同性愛を否定したり、異性愛がすべてだと言ったりしない作品で、女性を馬鹿にする描写がない作品があったら見たい。
ウテナが好きだ。ヴァルキリードライヴマーメイドは見たけど、キャラクターと身体の描き方とストーリーが好みではなかった。あとはよく知らない。
アニメだけでなく映画やドラマや小説まで枠を広げれば、そういう作品があるかもしれない。映画で最近見たものではお嬢さんやムーンライトがとてもよかった。