つづり

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ユーリ!!! on ICE 感想 9話

ユーリ!!! on ICE 感想 9話

 ヴィッちゃんの表記は、ヴィッちゃんなのか、ヴィっちゃんなのか、どちらかわからない。

ユリオのプログラムが好きだ。妖精みたいに跳んで舞う。可憐で力強い。このアニメが放送されていた当時、疲労して目の前の映像を眺めているだけで精一杯だったけど、ユーリのプログラムはとてもきれいでいつまでも見ていたかった。

困ったときはハグすれば必ず助けてくれる、という言葉にヴィクトルがヤコフに寄せる信頼を垣間見ることができる。ヴィクトルはこれまでヤコフに助けられたことがあったこともわかるセリフだ。
抱きしめられて何も言わないけど目に感情があふれているところが勇利らしいなと思う。ヤコフと話がしづらい、というところも勇利らしい。

ユーリのじいちゃんがユーリにカツ丼ピロシキを持ってきてくれるところが本当に好きだ。ユーリがカツ丼おいしかったと言う話を、じいちゃんはちゃんと聞いていて、そのおいしかったものを食べさせてあげたいと思って、カツ丼の作り方を調べて、カツ丼ピロシキを作って持ってきてくれたことを考えて、じいちゃんがユーリのことを大事にしていて、とてもうれしい。

エミルが滑る裏で、サーラとミケーレの会話が入ってくるのが面白い。サーラとミケーレにとってのエミルって何なんだろうと思う。エミルは底知れない明るさがあるから、見ようによっては閉じたきょうだいのふたりと、友人でいられたのかなと思う。

愛がなくても私は滑る、というサーラのセリフが好きだ。ミケーレがいなくても、ひとりでいられるし、彼氏も作るし、きょうだいの世界から外に出ていくサーラが好きだ。

ミケーレの中で、エミルは明るい、勇利はむっつりすけべ、ミケーレ自身は暗い、と思っているのが面白い。ミケーレはなんで勇利に対してそう思っているんだろう。

ふう疲れた、というエミルのモノローグが好き。暗い人間からすると、このセリフはとても羨ましく映る。明るいっていいなあ、と思う瞬間だ。それでも演技が終わった後のエミルの表情を見ると、ただ明るいだけではないだろうとは思う。

サーラとミラが並んで座っているのを見ると、女子スケートも見てみたいなと思う。

かわいいからいじめると言う屁理屈を信じている人間はどこの世界でも最低の人間だなと思いながら、ミケーレの回想を見た。騎士だとか、人を守るとか所有する、という考え方は危ないと思うから、ここでミケーレがサーラの手を放したのはよかったと思う。

ユーリのプログラムが好きだ。屈辱をばねにして跳んでいるユーリが好き。衣装と同じで燃える闘志という感じがする。

ユーリが勇利に向けてどうだ、と言っているところから、無音の勇利に視点が移動する演出が好きだ。

勇利のモノローグが饒舌だ。ヴィクトルとの思い出が大事なものみたいにちりばめられている。後半立て直そうとして、ユーリにバーカと言っているところが面白い。勇利にとってユーリは競い合う相手だけど、年下なんだなと思う。

キスクラで説教をするヤコフを見ると、勇利が言うとおり、ヴィクトルのコーチだとわかるし、ハグしてスパシーバとしか言わない勇利を見ていると、ヤコフからしたら勇利が考えていることは少ししかわからないなと思った。
終わりはヴィクトルと金メダルを取ってから、ヴィクトルはもうすぐロシアに帰る、という勇利のモノローグはこのアニメでずっと勇利の中心にあるものだと思う。

JJはさほど好きじゃない、というか多分JJの価値観と自分の価値観が相容れないと思うんだけど、かわいそうな男、ヴィクトル・ニキフォロフ、というJJのセリフは好きだ。かわいそうという言葉を、ヴィクトルを憐れんで見下すために使っているから好きだ。JJはヴィクトルを倒したかったから余計に怒っているんだろうなと思った。

勇利は変なところで大胆だ。勇利にハグされたミケーレが悲鳴を上げていて面白いし、ミケーレの悲鳴で出てくるエミルがハグはそのまま受け止めているところとか、各キャラクターの個性が出ていて面白い。

勇利はヴィクトルにくっつかれていることに慣れてしまって、それがないと逆に違和感があるということだろうか。慣れとは恐ろしいものだと思う。それから、ヴィクトルがいないとだめだと勇利は思ったのかな。本当はヴィクトルがいなくても、なんとかできるのが理想だろうと思うけど、まだ1年も一緒にいない二人だから、しょうがないんじゃないかとも思ったり、サーラはミケーレがいなくても滑るし、ミケーレはサーラがいなくても滑っていたと思ったりした。考えがまとまらない。

勇利はモスクワのどこかの手すりにもたれながら、金メダルを取れても取れなくても、コーチを辞めてもらう、というのをここで考えていたんだと思う。最初見たときは気にも留めなかったセリフだ。
勇利がユーリに蹴飛ばされる前の、そして、のあとは、GPFで引退することを考えていた、ということでいいのかな。後の空港のシーンで引退まで、と言っているし。

手すりにもたれる勇利を蹴っ飛ばすユーリが面白い。試合の後の勇利の様子がおかしかったから、この雪の中、勇利を捜しまわって、見つけて、そんなに落ち込むことないよと励ましに来るユーリは優しいと思う。ユーリがじいちゃんの作ってくれたカツ丼ピロシキを勇利に分けるところが好きだ。ふたりでおいしいと笑い合うところが好きだ。

空港のシーンは心臓に悪い。空港のガラス越しに目を合わせて離さなかったり、空港の自動ドアの前で足踏みしていたり、自動ドアが開いたら真っ先にハグをしたり、ふたりが離れ難くて、1秒でも惜しい、という感じが伝わってくる。
9話までヴィクトルが何を考えているのかわからなかったから、指にキスをして、プロポーズみたい、と言うヴィクトルをどう受け取っていいのかわからなかった。
ふたりの行動だけ見るなら、離れずにそばにいて、ということが伝わるシーンなんだけど、勇利のセリフは、GPFまでしかないから、もう残りの時間がほとんどないけど、その間はどうかそばにいて、という意味なのかなと思う。